振り向けば、春風のせて、カレー臭。

  • 2008/03/16(日) 14:05:33


私は去年の11月までカナダのトロントに2年程すんでいた。
トロントといえば、モザイク都市。
世界中からの移民が集まる多文化都市である。
チャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウン・・・
おかげで食文化が素晴らしく、日本ではまだメジャーでない国の料理が
いつでも食べられるという、年中イベントのような賑やかな町だ。
東京ではどうだか知らないが、私の地元ではインド料理さえ数多くはない。
しかも、さほどうまくもなかった。
そこで私はトロントのカレー天国、インディアンタウンにいってカレーを食べた。
それは友達がインド人から聞いた超お勧めのインド人御用達レストラン。
そこで、もっともお勧めのバターチキンを食べた。
・・・はまった。
はまってしまうと、日本のカレーはもはやカレーではなくなる。
地元にはこんなうまいカレー屋がなかった。
こうなったら帰国後は自分で作るしかない。
私は帰国直前にスパイスを大量買いしてきた。
別送品で送ったダンボールに入れたのだが、それが届いた時、ダンボールを突き破ってわきがのようなスパイスの香りがもれていた。
一緒に入れてあった衣類も皆、スパイシーな香りになった。
スパイスをタッパーに詰めて密封して棚に入れたが
棚を開け閉めする度にわきがの匂いがすると、母親から苦情が出た。
認めたら自分の部屋に持って行けと言われそうだったのであえて無視した。
ある日、晩御飯の最中に突然その匂いがしてきた。
今日はカレーではない。なんだ。匂いの元を探したら私が手にもっていたグレープフルーツ片だった。グレープフルーツを入れているタッパーに見覚えがある。ちょっと前までこれにスパイスを入れていたのだ。しかしちゃんと洗ったにも関わらずその匂い消え去らず、消え去らぬばかりか、グレープフルーツにまで乗り移るとは、なんと言う生命力、いや生臭力。

数ヶ月前に遡るが地元を友達とドライブしていると小さなカレー屋がオープンしていた。
なんだか薄暗い雰囲気で入りづらい感じだったが駄目元でトライした。
ところが、ここが大当たりだったのだ。
私は再びカレーにはまった。
カレー屋に通い、家では自分で作った。
カレー屋はうまい、自分のはうまくない。
食欲と創作意欲をかきたてられ、気付いたら私はカレー女になっていた。

カレー熱がさめやらぬまま本日小春日和、
前回作ったキーマカレーが冷凍室に残っていたので食べた。
「味が、ない」と家族に超不評だったカレー。
私には結構味があるように感じられるのだが。
もはや私の味覚はカレーを識別する能力がなくただ欲しているのだろうか。

それにしても最近外食に行く機会があるとカレーしか思いうかばぬ。
友達のリクエストで普通の洋食屋にいったのにも関わらず、
そこでメニューのカレーが目に止まり、「カレーか・・・」とつぶやいた。
「ごめんな、そんなにカレー食べたかったんやな」と友達に気を使わせてしまった。
家族にもたいそう呆れられており、飲みに行くというと
「飲みに行く」と言っているのに、
「カレーやろ」と言われ、
飲みに行くから帰りは遅いと言うと、
「飲みに行く」と言っているのに、
「そんな時間までカレー屋あいとんの?」と言われる。

多国籍食文化に想いを馳せる。
いつか地元を、日本のトロントにしたい・・・。

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  • From: ?μ? |
  • 2008/03/20(木) 20:15:20

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この記事に対するコメント

良薬口に苦しじゃないけど

あのドリアンなんかでもすごい臭いしますもんねぇ やっぱり美味しいものはインパクトがあるのでしょうか(笑) それにしても はまりますねぇ A型ですか? 私も 三年ほど前まで 日本そば、あちらこちらに回りました(笑)きっかけは大阪の親戚の 家そば です。 でも、あんときの家そばよりも美味しいそばには一度だけ出合っただけでして え〜っと松阪の山奥そ
確か伊勢山上 とかいう山のふもとのボロい店のザルそばと天ぷらの定食でした。   

めっちゃウケた。

朝から大笑いしてしまいましたわ。
カレーってハマルとスパイスから作りたくなりますね。
言われてみれば、ウチの台所もよき香りがいたします。(笑)

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