飼うものと、飼われるものと、種の流れ。

  • 2008/02/24(日) 23:06:17

親が、犬を飼おうとしている。
元々父は犬好きだったが母は完全に猫派でしかも
犬の事が好きでないというよりむしろ「臭いから嫌い」とまで言っていた。
それが最近になって、犬でも飼いたい気分になってきたらしい。
さびしいらしい。
娘(私)はいつまでたっても孫を産んでくれぬし、
それどころか結婚の気配さえなく、
息子(弟)はあと1年で大学を卒業し、どこかに就職する。
名古屋で一人暮らしをしているが帰ってくるかどうかわからぬ。
いよいよ老人二人きりの生活に入って行く。
精神的に、だ。実際は私もいる、今のところ。
私はカナダから戻ってから、実家に居候をしているが
いつまた違う国に行くかもわからず、また就職して
一人暮らしするかもしれぬ。
そんな訳で母の方から言い出したのだが、最初は猫がほしいと言った
ものの、父に反対されてしまい、犬ならOKしてくれるだろうと再提案した。
が、「生き物なんかいらん!」とあっさり断られてしまった。
私も父が犬を断るとは思っておらず、これには驚いた。
それほど犬好きなのだ。
父の実家にはいつも犬がいる。犬が好きな家に生まれたのだ。

まだ母と結婚する前に、父の友人が、飼いはじめた犬を短期集中の
しつけ教室につれていく事になった。
しつけ教室は京都にあり、友人は一人で行くのもつまらないし
父が犬好きなのを知っていたので誘ってきたのだ。
わざわざ京都まで行くこともなかろうが(三重在住)父はついていった。
しつけ教室に到着したら玄関まで校長が迎えに来てくれた。
校長はしつけ教室で飼っているナントカという超大型犬を連れてきた。
友人が校長から説明を聞いている間、父は暇だったので
そのデカイ犬をかまっていたらしいが、校長がそのデカイ犬の様子を見て
父に「おたくも犬を飼ってらっしゃるのですか」と聞いてきた。
父は自分が飼っていたダルメシアンの話をし、そのデカイ犬について
校長にいろいろ質問し、友人と帰ってきた。
1週間後、友人は預けてきた犬を引き取りに京都へ行き、
その時校長と話した事を戻ってきて父に言った。
校長は、父をまた連れてきて欲しかったそうだ。
前回父がお邪魔した時に超大型犬とじゃれている姿をみて
「この人すごい!」と思ったらしい。
そして機会があれば是非また連れてきて欲しいと頼まれたそうだ。
どんなすごいじゃれ方をして校長をうならせたのか気になるが
父から聞いた話なので本当か嘘かわからない。
とにかく自分で、犬の気持ちは分かる!とアピールしてくるほど犬好きなのだ。
その父が母の申し出を断った。
母も想定外であったのでしょんぼりしており、前日の夜チェックして
おいた新聞のペットショップの広告を出せずに捨ててしまった。

で、どうして犬を飼う事になったかといえば、
なんの事はない、1週間で父の気が変わって素直になった。
それだけだ。
それで本日両親とペットショップに行ってきたのだ。

いざ、犬を飼おうと意識して初めて気付いた事がある。
最近、全く捨て犬を見かけない。
ドラマでもそんなシーンを見かけなくなった。
それは単純に良い事ではある。
しかし同時に雑種や、タダでどこからともなくもらってくる犬もいない。
昨今の犬は、お金でもってのみ流通するモノになったのだろうか。
犬好きから大きな反感を買いそうではあるが、事実だ。
雑種は、どこへ行ったのだろう。
ペットショップにはたくさん可愛い子犬がおり、
ショーウィンドウの如きガラスの向こうからけなげにこっちに飛びつこうとピョコピョコ動いている。
そこにいたのは全部流行りの洋犬。
柴犬とかでなく、ただ単に茶色い犬や白い犬はどこにいるのだろう。
一時の野犬一斉処分でみんな保健所にいってしまったのか。
ちなみに私は完全に猫派だがやはり雑種が一番好きである。
雑種は、賢く、強く、なんとも愛嬌がある。
あぁ、猫がほしくなってきた・・・。

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