焦りとは、不思議な思考回路かな。

  • 2008/08/19(火) 23:09:00

 盆前に、仕事を辞める旨を派遣会社に伝えたのだが、まだ派遣先に連絡が行っておらず、一人で気まずい思いをしている。
所長はまだ知らないのだろうか、それとも知っているのだろうか、それでいて何も言って来ないのだろうか、などとそわそわ過ごし、我慢できずに夕方派遣会社の担当営業にメールでどうなっているのか聞いてみたが、まだ伝えられていなかった。あと2,3日待ってくれと言う。
 
 私がこれほどそわそわするには理由がある。
私が仕事を始めてすぐ、社員旅行の話が出た。なんと派遣社員の私もつれていってくれると言う。行き先はサイパン。やった!ラッキー!なんてツイているのか!
しかしながら、当初の予定では9月頃に行く予定だったのだが最近になって、10月30日〜11月3日に変更になってしまったのだ。
私はアイルランド行きが決定しているため、仕事を10月いっぱいで辞めるつもりでいる。せめて10月半ばに旅行であれば、ずうずうしく参加させて頂こうと思ったが、11月1日になった時点で関係者でなくなるのに皆とサイパンにいるのはさすがに申し訳ない。
なので辞退させてもらうつもりでいたのだが、派遣会社が連絡をしてくれないので予定がどんどん組まれていくのをそわそわしながら見ているという訳である。

 派遣社員は、必ず派遣会社を通して派遣先との様々な交渉をすると決まっている。なにもバカ正直に従う事はないのだが、言えない。
特に何の役割も果たしていない派遣社員まで連れて行ってくれようと、いろいろ計画してくれている所長の笑顔を見ていると、とても言えない。
仕事を辞める事には罪悪感はない。あるわけない。
仕事はほとんど何もしていないのだ。
これといって、困る人もいない。
いや、サイパンも別に私が行かない事で悲しむ人がいるわけではない。
ただ、とぼけた所長の何も知らない笑顔が悲しいのだ。

 以前、所長の出張精算用紙に「○月○日、電車代 尼崎〜名古屋(インド経由)」と書いてあった事がある。
私は大規模な間違いに驚きつつ指摘をしたのだが、所長は言った。「いや、ナンバ。」
何のことはない、字が汚くて大阪の「ナンバ」がインドに見えただけだったのだ。
今日の午後、何かの用紙を見ながら所長がブツブツ独り言を言っていた。
「ホ○ダナンバって何や、ホ○ダナンバって何や」
顧客の某企業ホ○ダさんに、ナンバ支店はない。(少なくともうちは取引していない)
「・・・あ、インドか。」
どうやら自分の書いた字を自分で読み間違えたようだ。

このとぼけた所長の笑顔を見ていると、なぜだか私が辞める事が可哀想な気持ちになるのだ。どういう思考回路ゆえにそう思うのかは私にもわからない。

 一体私は、何について悩んでいるのだろう。

静寂と、向き合う時こそ、真の姿。

  • 2008/08/14(木) 17:15:53

 本日からお盆休みである。
土日とあわせてもたったの4日なので大半の方から見ると少ないという事になるだろうか。
私にとってはありがたい。たった4日でも休みがある事がありがたいのではない。超大型連休でなかった事がありがたいのだ。
私は派遣社員なので、休めば休む程給料が減る。
アイルランドに向けて、資金確保は今のところギリギリの見通しである。
3日休むだけでも大打撃となる。

 顧客が大型連休に入る為、私の事務所はいつにも増して、何倍も暇になった。
もはや電話が一日一本なるかならないか、極限の暇さである。
正社員の事務員さんは有給にてがっちり休んでおり、連休中に工事を組んだ客先現場に男性方は朝から晩までつめている。
事務所にいるのは私と、所長だけだ。
静かな事務所に、私と所長だけが、静かに座っている。向かい合わせに。
二人の間にはパソコンがあるので姿こそ見えないが、お互いの気配をビリビリ感じる。
二人の机の上には何も無い。
事務所に聞こえる音は、ただマウスをクリックする音のみ。
タイプする音はどちらからも聞こえない。タイプするものはない。
普段インターネットを業務と関係ないものに使用する事は出来ない。当たり前の事ではある。
以前、エロサイトを見ていた社員が問題になったらしく、それ以来監視が厳しいと正社員の事務員さんが教えてくれた。
私は業務に差し障りの無いサイトを探しては閲覧した。
興味のない顧客のサイトで新作の細部を確認し、TOEICの練習問題が出来るサイトで驚くほど間違いを繰り返し、それでも真面目な顔を忘れなかった。
 すると、所長の方から何やら音が聞こえる。携帯だろうか?
・・・いや、これは携帯というよりはパソコンで音楽を聴いている様子だ。
私はクリック運動を続けながら耳に意識を集中した。
このメロディー・・・、この心温まる今流行りのメロディーは・・・・・・、ポニョ!!!!
所長は音量を最小限にしてポニョを聴いている。
これはしかし、ある意味とてつもなく大きな自己アピールではないだろうか。
どれほど音量を下げても所長に聞こえる音は私にも聞こえる。
それを知っていながらあえて、音楽を流すのだ。
私は所長の「これ、どう?」という心の声をキャッチした。
今しかない。
「所長、ポニョですか?」私は沈黙を破った。
「いや、えが」
・・・・何?心の声をキャッチしたものの本物の声が掴めない。
「えがしら、えがしら」所長は2回言った。
「江頭?」2時50分?何を言っているのだろう、所長は。
所長はボリュームを上げた。

♪ガーペーッペーのエーガ、エーガ、エガ酒屋の子〜、くさい海から、やぁ〜てきた〜♪

なるほど、間違いなく「えが」だ。
さらに所長に促され、画面を覗くと江頭の過去映像がうまい具合に歌に合わせてMIXされていた。
さすがに、所長クラスはやる事がちがう。
てっきり音楽を聴いているのみだと思っていたら動画を見ていたのだ。
さらに所長は、「戻る」ボタンでさっきまで見ていたものを色々見せてくれた。
さっきまでは一応、画像のみで我慢していたようだ。オモシロ画像を随分みている。
しかし所長は「戻り」過ぎた。
グラビア水着画像まで戻ってしまった。
「・・・あ、この人知っとる?川村・・・?」
「いいえ、最近の若い人はよく知りませんので・・・」
私は席に戻った。
事務所は、また静かになった。

その日、なぜか私は定時の30分前に帰らせてもらえた。


矛盾とは、人生そのもの、真理なり。

  • 2008/08/07(木) 23:12:46

 アイルランドに行くと決め、既に行き道のチケットも手配した。
4月から働いている派遣先に辞める事を言わねばならない。
派遣は3ヶ月更新で、この間7月から9月までの分を更新したので、
出来れば1ヶ月分だけ更新して10月いっぱい働きたいのだが勝手を言えない立場であると同時に、そもそも驚くほど働いていない。
とても、受け入れてもらえるとは思えない。
この4ヶ月以上、私は困ったことがない。
忙しいと思ったことがない。
唯一の残業はパソコンを新品に取り替えてもらうのをただ待っていた事だった。
英語を使う仕事がしたいと、5ヶ月も探して、見つけたのがこの仕事だ。
英語を使う電話は2回だけだった。
1回は海外から掛かってきて、うちの会社のパキスタン支店の電話番号を教えてくれという事だった。
パキスタンに支店があるかどうかもわからないので東京ヘッドオフィスの内線リストを見て「アンダーソン」さんという会った事もない、何をしているかもわからない人の番号を(英語を話しそうだったので)教えた。
もう1回は所長がタイに出張する為に現地のホテルを取る為、電話を掛けた。
日本人の女性が働いているので繋いでもらえと所長が言ったので
緊張もせずに電話をかけたのだが、甘かった。
どぎついアクセントのある女性が電話にでたのだ。
とりあえず、日本語の話せる方に繋いでくださいとお願いをした。
「テレッフォン、ビーシー!」すし屋のような威勢の言い返事。
どぎついアクセントは気を抜くとテレッフォンさえ聞き取れない。
しかし、何だ、ビーシーって。
アルファベットでBCなのか?
「パードゥン?」私は聞き返した。
「テレッフォン、ビーシー!!!!!」すし屋の大将のように、いやむしろ
私に対して「お前英語わかんねえのか」と言いたげな口調である。
BCとは何だ、BCという所に電話しろと言われているのか。
私は彼女の発音を的確に真似てもう一度「テレッフォン、ビーシー?(って何?の意を込めて)」と聞き返した。
「イエースッ!!!!!」
・・・彼女の中で問題が解決してしまった。
しょうがないので頑張って彼女に予約をお願いしていたら、突然保留にされてしまった。
しばらく待っていると、日本人の女性が電話に出た。
私としてはもう話す事はなかったのだがもう一度人数や宿泊日数などを伝え、
電話を切った。
以上の2回が私の英語業務(メイン)であった。
辞めると言ったところで、止められることはまずあるまい。
それでもやはり言いにくいものだ。
なぜこんなに言いにくいのか考えていたが、要するに他人の目が気になるという事だ。
これからアイルランドに行くのに日本で他人の目を気にしていては良くない。
正々堂々と、辞めると言おうではないか。
潔く、誠意を持って、真正面から、率直に辞めると言おうではないか!

 たかが4ヶ月しか働いていない普通の派遣社員がこんな事を考えていると知ったら、社員の皆さんはどう思う事だろう。


 ちなみに「テレッフォン・ビーシー」についてあれからしばらく考えていたのだが、私の予想では「Telephone Busy(テレフォン、ビジー)」と言っていたのではないだろうか。
つまり日本人女性は電話中だった、という事だ。
皆様、タイに電話を掛ける時はご用心、だ。

恥ずかしや、重症患者の、顔ぶりで。

  • 2008/08/02(土) 11:33:52

 先週末、体調不良の為病院にかけこんだ。
偏頭痛と腰痛となぜか不整脈に見舞われたのだ。
不整脈といってもド素人が不整脈と判断しただけの事で実際はなんだったのか
今でもわからないが、横隔膜の痙攣かな?っていう程度のドキーンが一発あり、
その後で全力疾走したみたいな動悸がしたり、止まったり、またしたり、
そして冷や汗が出てきて貧血の時のような症状になるというものだった。

それで今日、血液検査の結果を聞きに言った。

先生はすごく優しくていっつもにこにこしている。
「血液を入念に調べてみましたよ、これがその数値ですけど」
「ハイ」
「何か問題を抱えている様子はまったく見受けられませんでしたよ。」
という事だった。ありがたい。
どうやら何らかの理由による一過性のものだった様子。
先生はかなり細かく血液検査をしてくれた様子で、
今回の血液検査と数ヶ月前の健康診断の時の分も見てくれたのだそうだ。

その結果、「本当に」(って先生が連発する)普通だそうだ。
あまりに先生が「本当に」を連発するので、不整脈以外でも
痩せろとか何かないのかと思って、
「気をつける事があるとしたらどの部分でしょうか?」と聞いたら
「いや、本当に・・・・・・普通です。」 とおっしゃった。

 私の内臓はしこたま元気であった。本当に。

雨女、畑いじって、田舎ぐらし。

  • 2008/04/13(日) 15:10:09

先週の事になるが、新人研修の為ヘッドオフィスのある東京は渋谷まで出掛けた。
新人研修といっても私はただの派遣社員なのでわざわざヘッドオフィスで研修など受けたところで業務に何の良い影響もない。
しかし会社は景気が良いのか、費用はきっちり負担してくださる。
私も調子に乗って、東京に出張だと大げさに言いまわった。
前泊の必要があったのだがホテルは自分で探さなければならないかわりに
領収書をとっておく必要もない。
一律で12000円支給と規定されているのだ。
もちろん、友達の家に泊まった。

本当は渋谷の友達にお願いしたかったのだが最近忙しくしているのか、
メール送っても音沙汰がなかったので練馬にすむ友達に頼んだ。
彼女とはトロントで知り合った。
よく考えるとそんなに親しくしていなかったかもしれない。
彼女は東京で生まれ、茨城で育ち、中学の時に一家でロスへわたった。
それからトロントの大学を卒業し、そのままトロントで働いていた。
英語はもちろんペラペラのペラリンチョ、見た目麗しく、アートを愛し、性格は明るく、これまた麗しい彼氏がいる。
東京にある家は彼女の祖母が残した家で、とても古いものではあったが東京に家があるというだけでも何か金持ちの響きがするではないか。
私が泊まらせて頂く日にご両親もロスから法事の為帰国されており、
東京で働く彼女の兄(二人いるのだが一人はロス)と家族そろっての晩御飯にお邪魔させて頂く事になった。
ご両親はとても上品かつ明るい方で、特にお父さんは牧師さんらしいのだが非常によく喋る。
お兄さんはこれまた見た目麗しく、カナダ人の彼女を連れてきており、
必然的に家族の会話が英語になっているのだ。
なんと言う別世界。
生まれる環境によってこんなにも基準が違ってくるのか!
比べる事さえ許されない雰囲気が漂っている。

ともあれ、その日はご自宅にお邪魔した。
雨が随分ふっていた。
翌朝、彼女のお母さんはお味噌汁と鳥のから揚げを作ってくれた。
から揚げ・・・?
ありがたくいただき、急いで準備をしたがまるで台風のような雨と風。
タクシーを呼ぶことにしたものの、東京ではこんな日、考える事は皆同じなのかタクシー会社が電話に出ない。
仕方なく駅までなんとか歩き、電車に乗った。
しかし酷い、なんていう混雑、まさにTOKIO・大都会!!!!
彼女が「今までこんなひどい事は無かったんだけどねぇ」と言った。
天候のせいで電車が遅れ、通勤ラッシュの時間帯がズレているようだ。
なかなか目的地につかないギュウギュウ詰めの電車に2回乗り、
新宿で友達と別れ私は渋谷へ。
ちゃんとしたお礼も言えず、人ごみに流されるようにして別れた。
渋谷から会社までは近いはずなのだが、地図はあてにならない。
私は方向音痴なのだ。
駅を出、方向を確かめ、歩道橋を確認し、傘をさして歩き出した。
直後に、強風にあおられ傘がぶち壊れてしまった。
ティッシュ配りのお姉さんが「ティッシュどうぞ、・・・でも傘が壊れてますね・・・」と言ってきた。
ありがとう、とティッシュをもらい、会社は近いはずなので小走りに先を急いだが一向に会社らしき建物が出てこない。
大きな、よく分かるビルのはず。
私は別のティッシュ配りのおねえさんを捕まえて、地図を見せた。
やはり。
やはり間違えていた。歩道橋を渡ったらまっすぐ歩くだけなのに!
ぶち壊れた収集のつかない傘を抱え大雨の中ダッシュで戻ったが案の定遅刻した。
私のズタボロななりを見て状況は理解していただいたが先に到着されていた
本物の新人さん(4大を出たばかりの賢そうで初々しい皆さん)の視線が私に集中している。
このおばさんは一体なぜここまでズタボロなのか、と思われている事だろうよ。
それにしてもスーツが濡れているので寒い。
しかもモウレツに眠い。
一つの講座が終わり休憩になったのでトイレに行ったら、眠いはずだ、生理になっていた。
女は生理前や生理1〜2日目は一日中眠気と闘う。
よりによって、今日、今か!糞!
二つ目の講座も寒いし眠い。
遅刻して席が空いてなかったので私は講師の目の前に座っている。
寝るわけにはいかない。
靴を脱いだり履いたりしたが眠りに落ちる事と意識を失う事は似ている。
靴を履いた瞬間次脱ぐ動作に入る前に気付いたら目を閉じていた。
頭が揺れて慌てて目をさます。
このままではやばいので靴に加えて、メモをとり始めた。
しかしメモをとる時、人間は目線が下がる。
これは学生なら皆知っているだろうが、非常に危険な行為だ。
私は何故か手元の資料にプリントされた機械の一部を囲い、そこから矢印を引っ張って「素人」と書いていた。
こうしてなんとか午前中を乗り切った。

お昼は何かこじゃれたものを食べたかったのだが、雨が降っているのに傘がない。
せっかくスーツがちょっと乾いてきたのだ。遠くには行くまい。
ビルの1ブロック先に蕎麦屋があったのでそこまで走った。
蕎麦屋に入ると例の初々しい新人達が初々しく食事していた。
私は一人でカツ丼を食べた。
一人なので食べ終えるのも早い。
食器を返却棚に置いて「ごちそうさま」と言った直後、出口の段差に気付かずくじいてこけた。
店員には無視をされ、私はまた、後方から初々しい視線を感じた。
ああ、このおばさんは一体、どこまでズタボロになるのだろう、と思われていることだろうよ。
会社に戻って、1階にあったスタバでコーヒーを買った。
コーヒーを買い終わったら丁度戻ってきた初々しい集団に会った。
ああ、おばさんはコーヒーを買っている、と思われていることだろうよ。

午後の講座も眠気は去らず、また靴を脱いだり履いたりしてすごした。
3時にようやく研修が全て終了し、三重県に帰れることになった。
外に出たら、まだ雨が降っていた。
駅までたくさんの傘をよけてダッシュし、メガネに水しぶきを受けたまま土産をかい、山手線に乗った。
ホッとしていたところに品川駅近辺で強風の為電車前面停止の案内が流れてきた。
もはやこれまでかと観念しかけたところ、新幹線だけは動いているとの事。
ここに来て私の唯一のラッキーが出た訳である。
こうして無事に帰ってきたのだが、私は改めて自分の雨女ぶりに今回驚いた。
子供の頃から雨女なのだが、今回の件で私は砂漠にオアシスをもたらすかもしれないとさえ思う。
友達からは「MEGSが東京を出てすぐに雨はやみました」と知らせがあった。

それにしても地元は素晴らしい。
渋滞してもマイカー通勤ならあんな酸欠状態で立ちっぱなしの事はない。
事実、私は毎朝ラジオを聴きながらコーヒーをすすり、気持ちよく通勤させて頂いている。
景色も四季折々に美しい。
左ひじの下におおきなアザがある。
こけた時のものだ。今だに痛い。
地元の蕎麦屋なら、こけることもなかっただろうに・・・・、とさえ思う。
もしあの麗しの家族と私の田舎家族を比べて何か優れている事があるなら、
つまりそういう事だろう。



春爛漫、桜満開、四月ボケ。

  • 2008/04/04(金) 22:48:55

働き始めて、早いもので2週間が経過した。
ようやく少しずつ職場に慣れてきたところなのだか、ここに来てようやく気付いた事がある。
・・・暇なのだ。
暇といっても、「別に忙しくはない」というような生半可なものではない。100%暇なのだ。

第一週目に私に引継ぎをしてくれた女性Kさんは主婦だった。
1歳の子供さんがおりしかも妊娠8ヶ月だったため、仕事は朝10時から夕方4時までだったのだが私は9時から5時半まで勤務である。
一度Kさんに「ここの仕事で一番困った事ってなんでしたか?」と聞いた事がある。
Kさんは「ない」と言った。
その時私は、Kさんがちょっと粋がっているかあるいは物凄くやり手なので全部短い勤務時間内にこなしてしまったかどちらかだと思ったものだった。
今にして思えば困るも何も、仕事がないのだ、そりゃ「ない」というしかない。
もちろん、全くない訳ではない。そんな仕事は漫画の世界にしかない。
しかしそれにしても現実世界でここまで暇でお金をもらっていると思うと、申し訳なさこの上ない。
私が忙しくなるのはアル中所長が海外物件をとってきたり別部署(といっても隣に座っている)の女性が忙しくて手助けがいる時だけである。
今のところ、隣に座っているSさんは暇らしく、今日は休みを取っていらっしゃった。
私は午前中に全ての仕事が終わってしまい、午後、ひたすら何かする事を探した。仕事をする時間に、する仕事を探していたのだ。
派遣として入社し2週間しかたっていない私に出来る仕事は限られており、私にはする事がないのは一目瞭然なのだが、営業の男性もアル中所長も特に仕事を言いつけてこない。
自分から聞けば良いと思われるだろうが、私の記憶によると、会社見学に来て初めてアル中所長にお会いした時、所長がおっしゃっていた。
「ま、うちはそんなにする事ありませんのや〜、自分で適当にする事探してもらわんとあきませんのや〜」と。
普通聞けないだろう、こんな事を最初に言われていたら。
私は、トイレ掃除をした。本来このプレハブ事務所は見た目によらず掃除は月一度、業者にお金を払ってやってもらっているのでトイレ掃除などする必要はない。それから私は名前だけ知っているが使ったことのないパワーポイントを練習した。今の御時勢パワーポイントはワード・エクセルと同様に必要な技術だ。さらに私は卓上カレンダーをもってないのでエクセルで4月のカレンダーを作った。作っても書き込む予定など何もない。仕事がないのだから。
こうして、私は今日一日仕事なのか何なのか分からぬまま働いた。
それでも何かしていないとうっかり睡魔に負ける。

この世には、こんな職場があったのか。私は今まで日本では事務員(正社員)として2社経験したがどちらも違うパターンながら、話によく聞く一般的な事務所であった。
一つ目にはパーフェクトなお局がおり、二つ目にはあり得ない量の仕事があった。
派遣とは、実はこのようなモノなのだろうか。
この上、9月のサイパン社員旅行にまで連れて行ってもらえるかもしれない。

甘やかされすぎて恐ろしいほどだ。
ちなみにアル中所長は今のところ酒を(私の前では)飲んでいない。

振り向けば、春風のせて、カレー臭。

  • 2008/03/16(日) 14:05:33


私は去年の11月までカナダのトロントに2年程すんでいた。
トロントといえば、モザイク都市。
世界中からの移民が集まる多文化都市である。
チャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウン・・・
おかげで食文化が素晴らしく、日本ではまだメジャーでない国の料理が
いつでも食べられるという、年中イベントのような賑やかな町だ。
東京ではどうだか知らないが、私の地元ではインド料理さえ数多くはない。
しかも、さほどうまくもなかった。
そこで私はトロントのカレー天国、インディアンタウンにいってカレーを食べた。
それは友達がインド人から聞いた超お勧めのインド人御用達レストラン。
そこで、もっともお勧めのバターチキンを食べた。
・・・はまった。
はまってしまうと、日本のカレーはもはやカレーではなくなる。
地元にはこんなうまいカレー屋がなかった。
こうなったら帰国後は自分で作るしかない。
私は帰国直前にスパイスを大量買いしてきた。
別送品で送ったダンボールに入れたのだが、それが届いた時、ダンボールを突き破ってわきがのようなスパイスの香りがもれていた。
一緒に入れてあった衣類も皆、スパイシーな香りになった。
スパイスをタッパーに詰めて密封して棚に入れたが
棚を開け閉めする度にわきがの匂いがすると、母親から苦情が出た。
認めたら自分の部屋に持って行けと言われそうだったのであえて無視した。
ある日、晩御飯の最中に突然その匂いがしてきた。
今日はカレーではない。なんだ。匂いの元を探したら私が手にもっていたグレープフルーツ片だった。グレープフルーツを入れているタッパーに見覚えがある。ちょっと前までこれにスパイスを入れていたのだ。しかしちゃんと洗ったにも関わらずその匂い消え去らず、消え去らぬばかりか、グレープフルーツにまで乗り移るとは、なんと言う生命力、いや生臭力。

数ヶ月前に遡るが地元を友達とドライブしていると小さなカレー屋がオープンしていた。
なんだか薄暗い雰囲気で入りづらい感じだったが駄目元でトライした。
ところが、ここが大当たりだったのだ。
私は再びカレーにはまった。
カレー屋に通い、家では自分で作った。
カレー屋はうまい、自分のはうまくない。
食欲と創作意欲をかきたてられ、気付いたら私はカレー女になっていた。

カレー熱がさめやらぬまま本日小春日和、
前回作ったキーマカレーが冷凍室に残っていたので食べた。
「味が、ない」と家族に超不評だったカレー。
私には結構味があるように感じられるのだが。
もはや私の味覚はカレーを識別する能力がなくただ欲しているのだろうか。

それにしても最近外食に行く機会があるとカレーしか思いうかばぬ。
友達のリクエストで普通の洋食屋にいったのにも関わらず、
そこでメニューのカレーが目に止まり、「カレーか・・・」とつぶやいた。
「ごめんな、そんなにカレー食べたかったんやな」と友達に気を使わせてしまった。
家族にもたいそう呆れられており、飲みに行くというと
「飲みに行く」と言っているのに、
「カレーやろ」と言われ、
飲みに行くから帰りは遅いと言うと、
「飲みに行く」と言っているのに、
「そんな時間までカレー屋あいとんの?」と言われる。

多国籍食文化に想いを馳せる。
いつか地元を、日本のトロントにしたい・・・。

人体の、神秘便意に、見えにけり。

  • 2008/03/04(火) 22:38:48

本日、久しぶりにハラワタが煮えくり返る事があり、
思わず剣を抜きそうになったが、鞘をつかんだまま踏みとどまった。
でも怒りをこらえるあまり声が震えて震えて多分相手には伝わっていただろうが、必死で喉に力こめて、何とかかんとかこらえた。

それで気になったのだが、
人間は糞尿をこらえる時、力を入れる場所はもちろん、ご存知出てくる場所であるが、
感情をこらえる時、こらえているのは分かるのだが自分でどこをこらえているのか、分かっている人はいるのだろうか。
本日の様子では、私が怒りをこらえる時は多分、喉だ。
まぁ、手や足だという人もいらっしゃるだろう。
さらに考えてみたが、笑いをこらえる時も多分、喉だ。
怒りの時とは若干違うが、こう、喉を全開にして空気を通す事でごまかす気がする。
そして悲しみは多分、目であり涙腺であり同時にやはり、喉だ。
しかしピンポイントでここ!という場所は分からないし、実際筋肉を動かして力を入れるというより何か、こう、意識して蓋するという感じがするから、
一体どこをどうしているのだろう・・・・と風呂にはいっている間中考えていた。
世の中には、怒りを乳首でこらえるという人もいるのかもしれない。

ちなみ爪や髪の毛などこらえなくともよいものはこらえられぬように出来ているというのは、ちょっと凄いではないか。
もしもウンコが絶対に我慢できぬ体だったらと思ったら・・・・

年重ね、回転寿司も、進化する。

  • 2008/02/29(金) 17:32:04

昨日は誕生日だったので友人が晩御飯をご馳走してくれた。
リクエストしたのは回転寿司。
寿司はたまに食べるが回転寿司はもうかれこれ3年以上ご無沙汰している。
家の近くにある安くてネタもなかなかの回転寿司に行った。

行ってみて驚いた。
今時の回転寿司に。
あの、くるくるの真ん中に居たはずの握る人がいない。
いるのはいるのだが、店頭にいない。
おかげで座席数が増えてなんだか便利な注文パネルが各席について、
くるくるというよりむしろほぼ直線で流れる寿司のもう一段上にはガラスのレール。
そこを走る新幹線が注文したものを運んできて客の席でちゃんと止まる。
なんという進化!しばらく見ぬ間にこのようなシステムが!
子供のように、しばし興奮。
しかしながらこうなった今、果たしてこのくるくる部分は必要なのか?
誰も手をつけないと見えて、くるくるの上の寿司は全てカンピンタンに干からびている。
とても手を伸ばす気にはならないが、それでも流れ続けている。
注文の品を待つ間に友人は軍艦納豆をくるくるから取ったが、それ以外は全く二人とも触れてない。
中でもにぎりは誰にも触れられず、ひたすら回る。
・・・・・・これは、無駄だ!
おそらく店側としてもいずれ廃止していく方向に違いない。
回転寿司は、近未来には回転しなくなるに違いない。
今やファミレス級に手軽な回転寿司。
やがては子連れファミリーが、電車で走ってくるタベモノだけを目当てに足を運ぶ電車寿司になるのだ!
と今更気付いた29の夜、だった。

しょうもなさ、感じて笑う、我が人生。

  • 2008/02/14(木) 22:21:41

南極観測隊が期間限定で露天風呂を楽しんでいるそうだ。
日本人はやはりどこへ行っても湯船が恋しくなるのだろう。
私にも経験はある、もちろん南極ではないが。
こういうニュース、外国人にはどういう風にうつるのだろう。
金の無駄遣いと思うだろうか、環境破壊と思うだろうか、
はたまた、日本人は頭おかしい!と思うだろうか。
しかし気になるのは何と言っても全裸で風呂釜まで走る時と、その逆をいかに乗り切るのかと言う事だ。
ただの風呂ではない。露天風呂なのだ。
氷点下を全裸で1秒でも走る苦難を乗り越えてみせたくなる程、
魅惑の露天風呂、これこそもののあはれではなかろうか。
南極に日本人の心の豊かさを見た!
学生時代にバイト先の友達が日本最北地点まで行って
野グソして帰ってきた。
それこそ、達成感であったという。
あとはそのウンコをせめて海に捨ててくれたら、
この人のしょうもなさもまた、私は大好きだ。